絵本作家のご紹介 (順不同/敬称略)

※のタイトルはビリケン出版の絵本です。

片山 健(かたやまけん) 1940年、東京都生まれ。
主な絵本に『おやすみなさいコッコさん』『おなかのすくさんぽ』『タンゲくん』(以上、福音館書店)、『どうぶつはいくあそび』(岸田衿子・文 のら書店)、『やまのかいしゃ』(スズキコージ・文 架空社)、『えんそく』(架空社)、『きつねのテスト』(小沢正・文 ビリケン出版)。画集に『夜の水 朝の水』(架空社)『cut 1985-1998』(ビリケン出版)などがある。
※『きつねのテスト』『もりへいったすとーぶ』『cut 1985-1998』『いえ』『ともだち』『あな』『みずうみ』『ひとり』『おひさま』
片山令子(かたやまれいこ) 1949年、群馬県生まれ。
主な作品に『ふしぎ ふしぎ』(長新太・絵 国土社)『たのしいふゆごもり』(片山健・絵 福音館書店)『もりのセーター』(ましませつこ・絵 PHP研究所)などがある。
※『いえ』『ともだち』『あな』『みずうみ』『ひとり』『おひさま』
小沢 正(おざわただし) 1937年、東京都生まれ。
主な作品に『目をさませトラゴロウ』(理論社)、『のんびりこぶたとせかせかうさぎ』(ポプラ社)、『めんどりのコッコおばさん』(あかね書房)、『きつねのぱんとねこのぱん』(国土社)などがある。  
※『きつねのテスト』『ぼくはへいたろう』
神沢利子(かんざわとしこ) 1924年、福岡県生まれ、北海道、樺太で幼少
童話に『銀のほのおの国』『流れのほとり』(以上、福音館書店)、『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)、『くまの子ウーフ』(ポプラ社)、『ふらいぱんじいさん』(あかね書房)、選集に『神沢利子コレクション』(あかね書房)などがある。
※『もりへいったすとーぶ』
長 新太(ちょうしんた) 1927-2005年、東京都生まれ。
1959年、『おしゃべりなたまごやき』で文藝春秋漫画賞受賞。
1981年、『キャベツくん』で絵本にっぽん大賞受賞。
1984年、『ぞうのたまごのたまごやき』で小学館絵画賞などを受賞。 絵本のほか、漫画、挿絵、装丁、イラストレーション、エッセイなど幅ひろい分野で活躍した。
※『ちへいせんのみえるところ』『くもの日記ちょう』『アブアアとアブブブ』
谷川俊太郎(たにがわしゅんたろう) 1931年、東京都生まれ。詩人。
詩のほかに、絵本、翻訳、評論などの分野で活躍。著書は『谷川俊太郎詩集』『ことばあそびうた』など多数。  
※『これはあっこちゃん』※『こやたちのひとりごと』
薙野たかひろ(なぎのたかひろ) 1952年、福岡県生まれ。
イラストレーター。 多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。 『これはあっこちゃん』が初めての絵本である。  
※『これはあっこちゃん』
穂高順也(ほたかじゅんや) 1969年、愛知県生まれ。
著書に『おかしやさん』『かんぶつやさん』(以上、トムズボックス)がある。挿し絵も描ける童話作家。  ※『さるのせんせいとへびのかんごふさん』『へびのせんせいとさるのかんごふさん』
荒井良二(あらいりょうじ) 1956年、山形県生まれ。
著書に『ユックリとジョジョニ』(ほるぷ出版)、 『バスにのって』 『スースーとネルネル』(以上、偕成社)、 『そのつもり』(講談社)、『みちくさ劇場』(あかね書房)などがある。  
※『さるのせんせいとへびのかんごふさん』『へびのせんせいとさるのかんごふさん』
井上洋介(いのうえようすけ) 1931年、東京都生まれ。
自作絵本に『まがればまがりみち』(福音館書店)、 『しわしわしわ…』(文渓堂)、 『アナボコえほん』(フレーベル館)、『ヘンなさんぽ』(架空社)など多数ある。
画集に『電車画府』(パルコ出版)、 『井上洋介漫画』(トムズボックス)などがある。
2001年『でんしゃえほん』(ビリケン出版)で、第6回日本絵本大賞受賞。  
※『でんしゃえほん』『おおガラス』
田中清代(たなかきよ) 1972年、神奈川県生まれ。
多摩美術大学油絵科卒業。
1995年、ボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞受賞。
1996年、同展入賞。
絵本作品に、『おきにいり』(ひさかたチャイルド)、『みずたまのチワワ』(井上荒野・文)『みつこととかげ』(以上、福音館書店)などがある。  
※『おばけがこわいことこちゃん』『いってかえって星から星へ』
佐藤さとる(さとうさとる) 1928年、神奈川県生まれ。
1959年『だれも知らない小さな国』(講談社)出版。毎日出版文化賞など受賞。
1965年『おばあさんのひこうき』(小峰書店)出版。野間児童文芸賞など受賞。
1988年一連の劇作活動に対し、巌谷小波文芸賞受賞。
『コロボックルシリーズ』(講談社)、『おおきなきがほしい』『ふしぎなふしぎなながぐつ』(以上 偕成社)、『おしゃべりゆわかし』『ふしぎなあの子』(以上 あかね書房)など著書多数。  
※『いってかえって星から星へ』
ティム・バートン 1958年、カリフォルニア州バーバンク生まれ。
ディズニー・スタジオで映画制作にたずさわった後、独立。
主な映画作品に「バットマン」、「シザーハンズ」、「マーズ・アタック!」などがある。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、ティム・バートンの初めての絵本であり、1993年にアメリカで出版された。 また、同年に映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」も発表されている。 近著に、『オイスター・ボーイの憂鬱な死』(河出書房新社)がある。  
※『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
永田ミミ子(なかたみみこ) 1958年、東京生まれ。
TV番組制作スタッフ、出版社勤務を経た後、フリーライターとなる。 かねてからのティム・バートンの大ファン。 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が、初めての翻訳書である。  
※『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
井口真吾(いぐちしんご) 1957年、広島県生まれ。
1983年、漫画雑誌「ガロ」でデビュー。
以降、さまざまな表現方法による創作活動を多方面に展開している。「Zちゃん」は1984年に誕生したキャラクターで、物語は現在も進行中。著書に『Z CHAN』(青林堂)がある。  
※『Zちゃん-かべのあな-』
スズキコージ 1948年、静岡県生まれ。
1968年、新宿歌舞伎町の路上で初個展を開く。以来、個展絵本原画展等多数。絵本作品に、『エンソくんきしゃにのる』(福音館書店)、 『大千世界の生き物たち』『サルビルサ』(以上、架空社) 『ウシバス』(あかね書房)などがある。  
※『つえつきばあさん』『おばけドライブ』『ゆきむすめ』
東 君平(ひがしくんぺい) 1940-1986年、兵庫県生まれ
22歳で谷内六郎の推薦で「漫画讀本」(文藝春秋)でデビュー。翌年結婚し渡米。6ヵ月のニューヨーク生活を経て、帰国後、絵本や童話などの創作活動にはいる。1973年から毎日新聞に「おはようどうわ」の連載を始める。1986年12月3日、46歳で肺炎のため他界。多くの童話・絵本作品が遺された。作品に『おはようどうわ』全10巻(サンリオ)、『くろねこかあさん』(福音館書店)、『どれみふぁけろけろ』(あかね書房)、『おかあさんがいっぱい』(金の星社)などがある。現在、山梨県小淵沢に東 君平の個人美術館「くんぺい童話館」がある。  
※『びりびり』
江國香織(えくにかおり) 1964年、東京都生まれ。
1992年、『きらきらひかる』(新潮社)にて紫式部文学賞受賞。
1998年、『ぼくの小鳥ちゃん』(あかね書房)にて路傍の石文学賞受賞。
著書に、『すみれの花の砂糖づけ』(理論社)、『すいかの匂い』(新潮社)、『桃子』(旬報社)、『ウエハースの椅子』(角川春樹事務所)などがある。  
※『ホテルカクタス』
佐々木敦子(ささきあつこ) 1963年、宮崎県生まれ。
1984年、東京女子美術短期大学卒業。
1986年、渡仏。
1991年、パリ国立高等美術学校ボ・ザール卒業。 以降、パリに拠点を置き作品発表をする。
1993年、パリ大蔵省ビクトール・ショケ賞 第一席。
1994年、アヴィニョン芸術展 銀メダル。
1998年、ル・サロン(フランス芸術家協会)銀メダル。  
※『ホテルカクタス』
矢川澄子(やがわすみこ) 1930-2002年、東京都生まれ。
主な作品に、小説:『兎とよばれた女』(筑摩書房)、『失われた庭』(青土社)、
詩集:『ことばの国のアリス』『アリスの閖吟抄』(現代思潮社)、
評論:『おにいちゃん』(筑摩書房)、『〈父の娘〉たち』(新潮社)、
翻訳:『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル/作 新潮社)、『雪のひとひら』(ポール・ギャリコ/作 新潮社)などがある。
『ぞうのババール』(A・ブリュノフ/作 評論社)、『ほらふき男爵の冒険』(B・シュレーダー/作 福音館書店)など、絵本の翻訳も数多い。
自作の絵本としては本書がはじめて。  
※『おみまい』
宇野亜喜良(うのあきら) 1934年、名古屋生まれ。
名古屋市立工芸高校図案科卒。
日宣美特選、日宣美会員賞、講談社出版文化賞挿絵賞、サンリオ美術賞、赤い鳥挿絵賞など受賞多数。
主な絵本作品に『白いサーカス』(ほるぷ出版)、『王様のねこ』(文化出版局)、『あのこ』(今江祥智/作 理論社)、『白雪姫』(種村季弘/訳 ミキハウス)、『ゆきおんな』(川村たかし/作 教育画劇)、『だれかたすけて』(角野栄子/作 国土社)、『天使のパヴァーヌ』(沢渡朔/写真 舟崎克彦/文 白泉社)、『きつねのぼんおどり』(山下明生/作 解放出版社)、などがある。  
※『おみまい』『ぼくはへいたろう』『ami』『ともだちは実はひとりだけなんです』
にしむら あつこ 1972年、東京都生まれ。
文化服装学院卒。
絵本作品に、『ゆうびんやさんのホネホネさん』『ゆきのひのホネホネさん』(以上 福音館書店)などがある。  
※『野をこえて』
内田麟太郎(うちだ りんたろう) 1941年、 福岡県大牟田生まれ。
名他の作品に、『さかさまライオン』(絵・長 新太 絵本にっぽん賞)
『がたごとがたごと』(絵・西村繁男 第5回日本絵本賞 以上、童心社)
『うそつきのつき』(絵・荒井良二 小学館児童出版文化賞 文渓堂)
『つれたつれた』(絵・石井聖岳 解放出版社)
『ともだちや』(絵・降矢なな 偕成社)
『おはようぺろぺろ』(絵・みやざきひろかず 金の星社)など多数ある。  
※『じてんしゃきこきこ』『しんじなくてもいいけれど』
大橋重信(おおはし しげのぶ) 1969年、 東京都浅草生まれ
現在、フリーのイラストレーター。絵本は本書がはじめて。  
※『じてんしゃきこきこ』
いしいしんじ 1966年、 大阪府生まれ。
京都大学文学部仏文科卒。
著書に、『アムステルダムの犬』(講談社)『とーきょーいしいあるき』(東京書籍)
『グレートピープル。ストレンジ。』(日之出出版)『その辺の問題』(中島らも共著 角川書店)
『ぶらんこ乗り』(理論社)などがある。  
※『トリツカレ男』
竹内通雅(たけうち つうが) 1957年、長野県生まれ。
絵本作品に『たこたこふうせん』『おーいぴいたらびいたあそぼうよ』(以上、架空社)『ぶきゃぶきゃぶー』(文:内田麟太郎)『かぼちゃにしたら…』(以上、講談社)などがある。
※『森のアパート』
山崎克己(やまざき かつみ) 1954年、 東京都生まれ。
漫画集『餃子読本』(思潮社)で日本漫画家協会賞優秀賞受賞。絵本に『朝ですよ、夜ですよ』(架空社)、挿し絵に『ハードルキャンプでいっちょまえ』(作・今関信子 汐文社)などがある。彫刻刀で厚紙を彫る紙刻繪で作品を発表している。
※『おへそまる』
早川純子(はやかわ じゅんこ) 1970年 東京都生まれ。
1970年、東京都生まれ。版画家。1994年、多摩美術大学油絵科卒業。1997年、同大学院美術研究科版画専攻修了。個展等で作品を発表している。1996年、プリンツ21版画グランプリ展大賞。挿し絵に、『物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室』(著・G.ガルシア=マルケス 岩波書店)『トリツカレ男』(著・いしいしんじ ビリケン出版)などがある。絵本は『しんじなくてもいいけれど』が初めて。
※『トリツカレ男』『しんじなくてもいいけれど』
山西ゲンイチ(やまにしげんいち) 1971年、 長崎県生まれ。
数々の雑誌でイラストレーションを発表。挿し絵に、『そばかすイェシ』『もっと!そばかすイェシ』(以上、徳間書店)『High and dry(はつ恋)』(よしもとばなな著、文芸春秋)などがある。
※『ブタコさんのかばん』『あしたはえんそく』
かわかみたかこ 1967年、 東京都生まれ。
玄光社イラストレーション1995ザ・チョイス年度賞受賞。他の作品に、『のびのびのーん』(アリス館)、『わたしのおへやりょうこう』『たまごの森のものがたり』(フレーベル館)、『たまちゃんのすてきなかさ』『おはようミントくん』(偕成社)、『きいちゃんのたからもの絵本』シリーズ(おおしま たえこ・文 ポプラ社)、『てんぐちゃん』(もりやま みやこ・文 理論社)、『でんでんむしのハガキ』(まど みちお・文 理論社)などがある。
※『ひかりのつぶちゃん』
ハンダトシヒト 1961年大阪府生まれ。
大阪デザイナー専門学校、および大阪市立美術館のアートコースなどで学んだ後、タブローを中心とした活動にはいる。スイス・ジュネーブの赤十字国際本部をはじめ世界各地で展覧会を開催。シンガポール国際美術館に作品が所蔵されるなど、その活躍は日本にとどまらない。1999年より、オーストラリアに在住。イラストやデザインの分野でも活躍中。絵本作品は本書がはじめて。
※『雨のふらない島』
谷川晃一(たにかわ こういち) 1938年、 東京生まれ。
1963年、読売アンデパンダン展に出品。
以来主として個展で作品を発表。
1968年、絵画製作と並行して美術批評活動もはじめる。
1993年、伊豆高原アートフェスティバル企画、開催。
2000年、「ウラパンオコサ」で日本絵本賞受賞。
絵本は、「ウラパンオコサ」(童心社)「うたがきこえる」(光村教育図書)
「へんしーん」(偕成社)につづき「青い星」が4冊目。
※『青い星』
木葉井悦子(きばい えつこ) 1937-1995年、 東京都小金井市生まれ。
1937年、東京都小金井市生まれ。武蔵野美術大学油絵科中退。個展を中心に作品を発表していたが、1970年より数回のアフリカ生活ののち絵本を描きはじめる。自作絵本に「あかいめのしろヘビ」(銀河社)、「バオバブのこアビク」(福音館書店)、「一まいのえ」「サバクでおちゃを」(フレーベル館)、「おおきいそら」「アバディのパン」(ほるぷ出版)、「カボチャありがとう」「やまのかぜ」(架空社)、「ともだちくも」(鈴木出版)、「みずまき」(講談社)などがある。1995年没。
※『ぼんさいじいさま』
おかね よしき(岡根 芳樹) 1964年、 和歌山県生まれ。
18歳で映画監督を目指して上京。その後、劇団を旗揚げし、脚本・演出をてがける。友人と始めた「なんでも屋」や、その他の仕事を続けるなかで、一冊の絵本に出会い衝撃を受ける。絵本のワークショップなどに参加しながら、創作を志し、本書が初めての絵本出版となった。
※『よなかのさんぽ』
岸田衿子(きしだ えりこ) 1929年、 東京都生まれ。
詩人、童話作家。詩集に『ソナチネの木』(青土社)『いそがなくてもいいんだよ』(童話屋)、絵本に『かばくん』『きいちごつみ』(以上、福音館書店)『どうぶつはいくあそび』(以上、ポプラ社)、エッセイ集に『ふたりの山小屋だより』(妹・今日子との共著文藝春秋)など多数ある。
※『ゆきむすめ』
ひがしちから(東力)1972年、大分県生まれ。
筑波大学芸術専学群卒。2004年、Pinpoint Picture Books Competitionで、優秀賞受賞。本書は受賞作をもとにした初めての絵本。
※『えんふねにのって』『ニブルとたいせつなきのみ』
山崎朋絵(やまざきともえ)1961年、埼玉県生まれ。
「おばけのドロロン小学校 先生ひめいをあげる」でカネボウ・ミセス童話大賞優秀賞受賞。『おつきさまにきいてごらん』(絵・山崎克己 赤ちゃん新聞)でGLO大会賞厚生大臣賞受賞。
※『おへそまる』『あしたはえんそく』
佐伯俊男(さえきとしお)1945年、宮崎県生まれ。
主な画集に『痴虫』『痴虫2号』(エディシオン・トレヴィル)、『佐伯俊男 最初期画集』『佐伯俊男70』(青林工藝舎)他。絵本に、『まみむめモンガくん』『てじなでだましっこ』『じゃんけんぽん』(福音館書店)他。
※『昭和わんぱく遊び図鑑』
かとうまふみ 1971年、福井県生まれ。
北海道教育大学卒業。主な絵本作品に『ぎょうざのひ』『えんぴつのおすもう』(ともに偕成社)、『どんぐりしいちゃん』(教育画劇)、『とこちゃんのながぐつ』(学習研究社)他。
※『たまごのおうさま』
水木しげる 1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。
太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受け左腕を失う。復員後、紙芝居画家となり、その後、貸本漫画家に転向。1965年、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で第6回講談社児童まんが賞を受賞。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』などがある。1991年紫綬褒章、1996年日本漫画家協会文部大臣賞、2003年旭日小綬章を受章。2007年1月、仏アングレーム国際コミック・フェスティバルにて『のんのんばあとオレ』が最優秀コミック賞を受賞。
※『のんのんばあ カッパの水』
伊藤秀男 1950年、愛知県生まれ。
1976年の初個展以来、ギャルリー・ユマニテをはじめ各地で個展を開催。『海の夏』(ほるぷ出版)で小学館絵画賞、『けんかのきもち』(柴田愛子・文 ポプラ社)で日本絵本大賞、紙芝居『なぜおふろにしょうぶをいれるの?』(常光徹・脚本監修 童心社)で五山賞絵画賞を受賞。作品に『じぞうぼん』『さかなつり』(以上、福音館書店)、『やまのむにゃむにゃ』(内田麟太郎・文 佼成出版社)、『ぜっこう』『ぼくはいかない』(柴田愛子・文 ポプラ社)、『おでっちょさん』(まつしたきのこ・文 学研)、『さばうりどん』(長谷川摂子・文 岩波書店)などがある。
※『うしお』
中里和人 1956年、三重県生まれ。
1984年より、フリーカメラマンとして始動。主な写真集に『小屋の肖像』(メディアファクトリー)『キリコの街』(ワイズ出版)、『路地』(清流出版)、『東亰』(木土水)、『R』(冬青社)。共著に『小屋・働く建築』(INAX出版)、『夜旅』(文/中野純・河出書房新社)などがある。2000年に小屋の写真展「小屋」をINAXギャラリーにて開催。現在、ワークショップなどで、移動する組立式の小屋作りも展開している。
※『こやたちのひとりごと』
タイガー立石 1941年、福岡県生まれ。
本名は立石紘一(たていしこういち)。
1963年第15回「読売アンデパンダン」展に大レリーフ作品「共同社会」を発表。1966年“三人の日本人”展(日本画廊・山下菊二、中村宏と)。1969年にイタリアのミラノに移り、ヨーロッパ各地で個展を開く。1982年に帰国。江戸時代から平成まで日本の社会を動かした人々を描いた連作のほか、新手法のセラミックによる表現を開発し、絵画と彫刻、陶芸を融合した立体作品も制作している。著作は漫画集『虎の巻』(思索社)、絵本に『はてなし世界の入口』『さかさまさかさ』『すてきにへんな家』『アナログ?デジタル?ピンポーン!』『顔の美術館』(以上福音館書店)などがある。
※『とらのゆめ』
柴野民三(しばのたみぞう) 1909-1992年 東京都生まれ。
北原白秋に師事し、童謡誌「乳樹」の同人となる。37年、小川未明主宰の雑誌「お話の木」の創刊、編集に携わる。42年より本格的に作家生活に入り、47年、新子供社を成立。児童文芸雑誌「こどもペン」を発行。49年、初の童話集である本著『ねずみ花火』(新子供社)を出版。1961年「東京のうた」で第16回芸術祭奨励賞。1976年、童謡集「かまきりおばさん」(国土社)で第6回赤い鳥文学賞を受賞。
※『ねずみ花火』『山ねこホテル』
茂田井武(もたいたけし) 1908-1956年 東京都生まれ。
本郷絵画研究所などで学ぶ。さまざまな職業を経た後、35年、横溝正史「かひやぐら物語」(博文館)の挿画で初めての画料を得、以後、小栗虫太郎「二十世紀鉄仮面」(博文館)など青年誌の挿画を描く。41年、児童向けの絵本『ナニナニ繪本』(博文館)を出版、以後、戦後の児童向け雑誌の黄金期に、おびただしい数の装丁、挿画を残す。54年、小学館児童文化賞受賞。『セロひきのゴーシュ』(福音館書店)、『えばなし文庫』(銀貨社)などの絵本のほかに、『茂田井武 思い出の名作絵本』(河出書房新社)、『古い旅の絵本 茂田井武画集』(LULA出版局)等多数の関連書籍の刊行がある。
※『ねずみ花火』『山ねこホテル』
平岡あみ(ひらおか あみ) 1994 年、ニューヨーク生まれ。

6 歳より「詩とメルヘン」「MOE」(やなせたかし選)や産経新聞の「朝の詩」( 新川和江選) に詩を投稿し掲載される。「朝の詩」20 01 年度年間賞受賞。「NHK 短歌」「日経歌壇」に短歌の投稿を続ける。著書に『半熟たまご』( 平岡淳子との共著)『ショートカット』。
※『ami』

はまぐち さくらこ(濱口桜子) 1981年、京都府生まれ。
2001年、京都嵯峨美術短期大学卒業。2002年より京都を拠点に精力的に作品を発表。2010年、国立国際美術館新築移転5周年記念「絵画に庭ーゼロ年代日本の地平から」参加作家に選出。2002年、ユニット・うりちゃんさくちゃんで参加の「GEISAI2」で奈良美智個人賞、2004年「GEISAI5」で金賞、2005年「みづゑ」絵本部門大賞受賞。
※『ぱぱごはん』
森雅之(もりまさゆき)1957年、北海道生まれ。

漫画家、イラストレーター。
1976年、漫画専門誌「漫波」(清彗社)にて「写真物語」でデビュー。
1996年『ペッパーミント物語』(ホーム社)で第25回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
著書に『夜と薔薇』(ふゅーじょんぷろだくと)、『ポケットストーリー』(講談社)、『惑星物語』(河出書房新社)、『散歩手帖』(大和書房)など。
さし絵も多数。
※『すみれちゃん』

穂村弘(ほむらひろし)1962年、北海道生まれ。歌人。

短歌、エッセイ、評論など幅広く活躍。
歌集に『シンジケート』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』など。著作に『世界音痴』『にょっ記』『絶叫委員会』『短歌ください』『君がいない夜のごはん』他多数。
短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞受賞。
※『ともだちは実はひとりだけなんです』

加藤休ミ(かとう やすみ)1976年、北海道生まれ。
クレヨンとクレパスを用い、ノスタルジックな風景画や、リアルな食べ物の絵を描く。
書籍の挿画を手掛ける一方、展覧会等で作品を発表。
絵本の挿画に『キムチの絵本』(チョン・デソン・編 農山漁村文化協会)、『ももたろう』(山下明生・文 あかね書房)がある。
※『ともだちやま』
ジーン・ジオン(Gene Zion)
1913 年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。

ニューヨークのブラット・インスティテュート卒業。出版社で広告デザインや編集を担当した後、フリーのライターやデザイナーに。1 9 4 8 年に結婚した妻マーガレット・ブロイ・グレアムと共に多く
の絵本を作る。代表作は妻グレアムとの共著『どろんこハリー』( 福音館書店)シリーズ。
1975 年、死去。
※『ニブルとたいせつなきのみ』

マーガレット・ブロイ・グレアム(Margaret Bloy Graham)
1920年、カナダ・トロント生まれ。

トロント大学で美術史の学士号を取得。出版社などでデザイナーとして活躍。1952年に夫ジオンとの共著『あっおちてくるふってくる』( あすなろ書房)、1953年に『あらしのひ』( シャーロット・ゾロトウ文 ほるぷ出版) の挿画でコルデコット・オナー賞を受賞。ほかに自作の『ベンジーのふねのたび』(福音館書店)
シリーズがある。
※『ニブルとたいせつなきのみ』

なかもとしげる(中本 繁) 1951年、長崎県生まれ。

1972 年、「ガラガラウマウマ」で集英社が主催する手塚賞の初受賞者に。1973 年から「少年ジャンプ」(集英社)にて「ドリーム仮面」を連載するも以後、漫画界から完全に姿を消す。2000 年、作者行方不明のまま刊行された単行本『ドリーム仮面』(大田出版)が話題となり、本人の所在が知られることとなる。2001 年、東京恵比寿で初個展を開催。2003 年から「くるくる紙芝居友の会」を発足。各地で開催されるイベントでくるくる紙芝居を上演するなど独自の作家活動の道を歩んでいる。
※『ドリーム仮面 ぼくだけの家』

あべひろし(あべ弘士) 1948年、北海道生まれ。
25年間、旭川市旭山動物園に飼育係として勤務し、ゾウ、ライオン、ゴリラ、アザラシ、ハクチョウ、ガン、など様々な動物を担当。生き物のいのちそのものを描き出す作品は多くの人を魅了している。『あらしのよるに』講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞、『ゴリラにっき』で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズで赤い鳥さし絵賞、『どうぶつゆうびん』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。ほかの作品に『エゾオオカミ物語』『新世界へ』など多数。
※『ぼく、みつけたよ』
洞野志保(どうのしほ)1977 年、北海道生まれ。
2004 年、女子美術大学版画科卒業後、スロバキアのブラチスラヴァ美術大学に留学。2006 年、同大学卒業。
絵本に『まるきのヤンコ』『ターニャちゃんのスカート』(以上、福音館書店)がある。現在、スロバキア在住。
※『きつねどん』
きくちひでお(菊池日出夫)1949 年長野県生まれ。

81 年『やまばと』(童心社より刊行。現在は、のらっこ社)で絵本作家デビュー。
以後、自然豊かな秩父山系の麓で創作活動を続ける。『さんねんごい』『はるまつり』などの“のらっこ絵本シリーズ”のほか、『江戸っ子さんきちと子トキ』(以上、福音館書店)など多数の絵本がある。挿絵に『こだぬきのおんがえし』(長谷川摂子・文/岩波書店)『ニワトリの絵本』(山上善久・編/農山漁村文化協会)など。鳩の画家としても知られ、2013 年春より「愛鳩の友」(愛鳩の友社)の表紙や挿絵も担当。
※『ピースケのぼうけん』

飯野和好(いいのかずよし)1947年埼玉県秩父生まれ。
長沢セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。
絵本『ねぎぼうずのあさたろう』(「ねぎぼうずのあさたろうシリーズ その1」福音館書店)で、第49回小学館児童出版文化賞受賞。
『小さなスズナ姫』(富安陽子・作、偕成社)で、第11回赤い鳥さし絵賞受賞。
『みずくみに』(小峰書店)で、第20回日本絵本賞受賞。
『ふようどのふよこちゃん』(理論社)、『ハのハの小天狗』(ほるぷ出版)、『くろずみ小太郎旅日記シリーズ』(クレヨンハウス)、『月見草の花嫁』(BL出版)等多数。
股旅姿で全国を読み語り講演で廻る。
※『かめ -甕-』
石黒亜矢子(いしぐろあやこ)1973 年生まれ。

絵描き、絵本作家。全国各地のギャラリーにて作品を発表。画集『平成版物の怪図録』(マガジンハウス)に加え、『豆腐小僧双六道中ふりだし』( 京極夏彦・著/講談社)、『現代版絵本御伽草子付喪神』(町田康・著/講談社)など装画、挿絵も多数。絵本に『とうふこぞう』(京極夏彦・作東雅夫・編/岩崎書店)、『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)など。愛猫家としても知られ、猫との日常生活を描いた絵日記漫画『てんまると家族日記』(URESICA) もある。二児の母。
※『いもうとかいぎ』

 
 
 
 
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※のタイトルはビリケン出版の絵本です。